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人生、何が起こるかわからない。
今回は、『人生のどん底から這い上がる!成長と再生を描く小説』です。
目的を持たずに毎日をやり過ごしていたり、不測の事態に挫折を味わったり、そんな主人公たちが過去の自分を乗り越え、新しい人生をスタートさせる人の成長と再生を描いた作品たちです。
不器用でも少しずつでも行動に移す姿は人が持つ強さみたいなものを感じることができ、生きていく勇気をもらえます。
生きるぼくら / 原田 マハ
(徳間文庫)
ニート・米作り・祖母の介護
いじめから引きこもりになってしまった24歳の麻生 人生。生活を支えていた母が突然いなくなってしまい、残された年賀状の束から見覚えのある祖母の名前を見つけ長野県蓼科に向かうと予想を覆す状況が待っていました。
初めての米作りに清掃のバイト、そして認知症の祖母の介護。頑張りすぎでは?と思いながらも、きっかけさえあれば人は変われるということに気づかされます。
風に舞いあがるビニールシート /
森 絵都
(文春文庫)
短編・難民保護・アフガン
この作品は6編の短編集で、表題作の『風に舞いあがるビニールシート』がとくに印象深いです。
難民保護活動を目的としたUNHCRに勤務し、難民の居住地で救済活動に力を入れたいエドと、日本での事務方に徹し子供を持ち平穏な生活を望む里佳との夫婦。後に離婚してしまうわけですが、エドが少女をかばって死んだと聞き遠く離れたアフガンに赴きます。
エドが助けたのは少女の命だけでなく、「国際機関で将来働きたい」という夢に、胸がいっぱいになります。
四十九日のレシピ / 伊吹 有喜
(ポプラ文庫)
四十九日・レシピ・家族
乙美が遺した可愛い絵の入った” 四十九日のレシピ ”。それは、愛知県に暮らす妻を亡くし気力を失った熱田 良平と、夫の不倫と不妊治療に挫折し離婚を決意した百合子を再生へと導きます。
乙美の教え子で金髪の日焼けした少女・井本や日系ブラジル人のハル、乙美が寄り添ってくれて温かい気持ちに満たされます。
つるかめ助産院 / 小川 糸
(集英社文庫)
南の島・助産院・妊婦
小野寺 まりあは失踪した夫を探して南の島を訪れます。そこで、助産師の鶴田 亀子と出会い妊娠を告げられ、人々や助産院の仲間たちと交流するなかで傷ついた心を癒していきます。
つるかめ先生に患者のマッサージを頼まれ、失った心を抱えながらも新しい一歩を踏み出していきます。
フリーター、家を買う。 / 有川 浩
(幻冬舎文庫)
フリーター・家族・仕事
大学卒業後すぐに会社を辞め自堕落な生活を送っていた武 誠治は、家族の不仲や近所からの悪質な嫌がらせでうつ病になった母親をきっかけに、「100万円貯める」「家を買う」の目標たて、家族のために奮闘していきます。
仕事に真剣に打ち込むことで、周りの評価や環境が変わっていくのが面白いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また、次回の記事でお会いしましょう!



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