2025年12月の読書記録【小説・漫画】

読書記録

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この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。

本選びの参考になれば嬉しいです。

 

[今月の新着記事]

 

:小説

北里大学獣医学部 犬部! / 片野 ゆか
(ポプラ文庫)

獣医学生・保護犬・保護猫

行き場を失った犬や猫を救うため、現役の獣医学部生たちが奔走する実在サークルの活動を取材したノンフィクションです。保護現場の厳しさや命と向き合う葛藤を抱えながらも、学生たちは笑い合い、励まし合い、小さな命に寄り添い続けます。若い情熱と優しさが胸に響く、涙と感動の記録として描かれています。

人間不信に陥った動物や、怪我や病気を抱えた子たちに真摯に向き合う学生たちの姿には、ただただ頭が下がる思いです。実話だからこそ、良いことも悪いこともまっすぐに届き、胸が締めつけられます。

「飼ったら最後まで責任を持つ」。当たり前だけれど、決して軽くないその言葉の重みを、改めて深く考えさせられる一冊です。

 

子のない夫婦とネコ / 群 ようこ
(幻冬舎文庫) 

短編集・家族・犬猫

年齢を重ねるほど、犬や猫との日々には喜びだけでなく、避けられない別れの痛みも訪れます。それでもやっぱり、一緒に生きる時間はかけがえのないものだと感じさせてくれます。笑いとほろりが交差する、心にじんわり残る五編です。

登場するのは、保護された猫や犬たちばかりで、良い飼い主に巡り会えて本当に良かったと思わされます。

ただ、そのどの飼い主も少しばかり溺愛気味で、おやつをあげすぎてしまう姿には思わず苦笑してしまいました。可愛さゆえとはいえ、健康を守るのもまた愛情なのだと、そっと考えさせられます。

 

魔女たちのアフタヌーンティー /
内山 純
(角川文庫) 

洋館・お茶会・悩み

白金台の大きな屋敷には “魔女” が住むと噂され、黒い服の女主人が開く自由なお茶会が人々を惹きつけます。仕事も恋も停滞していた真希は、訪れるゲストの悩みに触れながらお茶の奥深さを知り、自分自身と向き合っていきます。不器用な人々のつながりが心を満たす物語です。

主人公が不動産業に携わっているからか、洋館の佇まいや調度品の描写がひときわ細やかで、空間の息づかいまで感じられます。

“魔女” と噂されるミステリアスな双子の老姉妹、穏やかな常連の老紳士、悩みを抱えたイケメン高校生と無邪気な小学生。作品全体に流れる優しい雰囲気がとても心地よかったです。

 

ミュゲ書房 / 伊藤 調
単行本

書店・編集者・出版

若手編集者の宮本 章は、新人作家・広川 蒼汰の作品を刊行できなかった責任を負い退職します。祖父の死を機に北海道の洋館を改装した書店・ミュゲ書房を継ぐことになり、知識豊富な高校生・永瀬 桃らと出会う中で、本づくりへの情熱を取り戻していきます。やがて彼の前に二つの編集依頼が舞い込み、潰してしまった作家・広川との行方も動き始めます。

書店の再生物語かと思いきや、元編集者の主人公がひとりの作家と向き合い、共に一冊を作り上げていく物語でした。

展開はある程度読めるのに、ページをめくる手が止まらないほど面白い。作家、装丁家、イラストレーター、そしてそれらを束ねる編集者。本気で挑んだ一冊がどんな姿になるのか、実際に読んでみたくなります。

 

:漫画

社交界の毒婦とよばれる私~素敵な辺境伯令息に腕を折られたので、責任とってもらいます~ 1~2 / 霜月 かいり
(花とゆめコミックススペシャル)

貴族・令嬢・恋愛

異母妹マリンの望みどおり悪役を演じてきたセレナは、夜会で彼女の恋路を後押しするため騒ぎを起こそうとします。しかし、ワインをかける寸前にバルゴア辺境伯令息リオに手首を掴まれ、思わぬ展開へと巻き込まれていきます。

絵柄がとても美しく、自分の好みにぴったりだったので思わず購入してしまいました。

物語はまだ序盤という印象ですが、セレナリオの思わぬ接点から広がっていく展開に期待が高まります。これからどんな関係性が描かれていくのか楽しみです。

 

 

今月のおすすめは、

伊藤 調さんの『ミュゲ書房』です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!

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