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華やかな洋菓子も、ほっとする和菓子も、毎日好きなだけ囲まれて暮らせたら幸せですよね。でも、金銭的にも身体的にも、さすがにずっと続けるのはむずかしいものです。
そんなときこそ、スイーツが登場する漫画を手に取ってみませんか。
「読んだら余計に食べたくなるのでは?」と思うかもしれませんが、意外と “物語の甘さ” で満たされるので大丈夫。
ページをめくるだけで、心の中に小さなご褒美が積み重なっていきます。ただし、残念ながらダイエット効果まではありませんので、その点だけはご注意を。
[合わせて読みたい]
午後3時 雨宮教授のお茶の時間
/ 鷹野 久
(パンチコミックス)
※レシピあり
大学・教授・イギリス
都心から少し離れた緑豊かな街に佇む私立青葉学院大学には、イギリス文学とお菓子を愛する雨宮教授がいます。午後3時、小腹が空くころに遊びに来た姪のサヤと顔を見合わせ、今日はどんなお菓子を作ろうかと微笑み合います。
イギリス料理は種類が少なくて、何でも缶詰にしてしまう、そんな先入観があったので、正直あまり美味しそうなイメージを持っていませんでした。けれど、この作品に出てくる料理たちにすっかり覆されました。紅茶を淹れて、ゆっくり味わってみたくなるほど魅力的なんです。
そして、何より心をくすぐられるのがネーミング。各話の題名になっている「ジャムローリーホーリー」「トリークルタルト」「ウェルッシュレアビット」など、どれもお菓子の名前なのに、どこか童話の呪文みたいで可愛らしくて、つい口に出してみたくなります。
作中にはレシピも載っているので再現できるのですが、外国のお菓子となると材料や道具を揃えるのがちょっと大変で、なかなか踏み切れずにいます。
おっとりとした雨宮教授と、小さな貴婦人のようなサヤ。二人で台所に立つ姿も微笑ましいのですが、サヤの家族や教授の友人、生徒たちが加わって、わいわい賑やかに作って食べる光景もまた温かくて、読んでいるこちらまで幸せな気持ちになります。
眠れぬ夜はケーキを焼いて / 午後
(単行本)
※レシピあり
エッセイ・不安障害・生活
大変なことは多くても、これだけたくさんのケーキをつくれる自分がいるのなら大丈夫だと思える、そんな前向きさをそっと支えてくれる一冊です。Twitterで人気の作家・午後さんが、眠れなくて不安になる夜をやさしく乗り越えるための過ごし方を描いたコミックエッセイです。
読んでいるとつい気持ちが沈みそうになりますが、作者さんの言葉どおり、あれほど手間のかかるお菓子を作れる人なら大丈夫だと感じさせられます。
冒頭で、型に合わせてクッキングシートを丁寧に作っている姿を見て「几帳面な人なのかな」と思ったのに、次の瞬間にはバターを目分量で計っていて、思わずクスッとしながら親近感がわきました。
手順も読み手が作りやすいように工夫されていて、気負わずに読み進められます。レシピつきなので、読後に自分でも挑戦できるのが嬉しいところです。
泣きたい夜の甘味処 / 中山 有香里
(単行本)
※レシピあり
熊・魚・甘味処
夜だけ開く甘味処は、熊と鮭が営む静かな店です。温かいお茶と甘いもの一品だけを出し、泣きたい夜を抱えた人々がそっと集まります。夢をあきらめた夜も、愛する人を想う夜も、自分を嫌いになった夜も、ここでは涙を流していいのです。
仕事や子育て、介護、病気など、誰にでも起こりうる出来事が心を揺らし、思わず立ち止まってしまうことがあります。そんな日々の痛みや迷いに寄り添い、そっと涙を誘うような切なさと、包み込むような温かさを感じられる作品です。
食を中心に描かれた物語で、各話の最後にはレシピが載っているので、読んだあとに自分でも作ってみたくなります。
恋するお菓子とエトランジェ
/ サノ マリナ
(クリエコミックス)
会社・プロジェクト・恋愛
お菓子メーカー勤務で仕事も恋も不調なあみは、ある日コンビニでスーツ姿のフランス人・ジローに声をかけられます。お菓子をきっかけに距離が縮まり、超ハイスペックな彼と仕事を共にすることになりますが、甘くて少しほろ苦い恋の予感に心が揺れます。
お菓子の描写は多くないのに、二人で食べているシーンがすごく楽しそうで、読んでいるだけで幸せな気持ちになります。それに、ジローさんが何気なくハイスペックで、気づけばときめきっぱなし。
恋愛とスイーツ、女性が好きなものがしっかり詰まった作品です。
であいもん / 浅野 りん
(角川コミックス・エース)
和菓子屋・職人・見習い
京都の和菓子屋「緑松」に、家を飛び出していた納野 和が父の入院をきっかけに戻り、店を継ごうとします。しかし店では雪平 一果が看板娘として働き、和を拒みつつ自分こそ継ぐと宣言します。季節の移ろいの中で、反発し合う二人は少しずつ心を通わせ、周囲との絆も深めていきます。
他人からいただくと嬉しいのに、自分ではなかなか手が伸びない和菓子。見た目が控えめなうえに、ひとつの値段が少し高く感じてしまうこともあって、つい躊躇してしまいます。
けれど、この作品を読むと、職人の熟練した技や素材への向き合い方が伝わってきて、その価格にもきちんと理由があるのだと納得させられます。
さらに和菓子には、季節の移ろいや人の願いがそっと込められていて、由来を知ると「なるほど」と心がほどけるような奥深さがあります。
猫と紳士のティールーム / モリコ ロス
(ゼノンコミックス)
紅茶専門店・イケおじ・猫
紅葉商店街の片隅にある紅茶専門店「CAMELLIA TEA ROOM」は、紅茶を愛する店主・瀧が厳選した茶葉を丁寧に淹れております。人見知りゆえに接客には緊張してしまいますが、訪れた方に美味しい紅茶を楽しんでいただきたい一心で、誠実に一杯をお届けしています。
紅茶を主役に描いた作品なのですが、一緒に添えられるスイーツの美しさがまた格別で、思わず見とれてしまいます。紹介した作品の中でもひときわ華やかで、読んでいるだけで心が惹かれました。
しかも、紅茶とお菓子のセットが700円という、今では考えられないほどの良心的なお値段。こんなお店が家の近くにあったら、きっと通い詰めてしまいそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また、次回の記事でお会いしましょう!




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