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この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。
本選びの参考になれば嬉しいです!
[今月の新着記事]
:小説
ヴァン・ショーをあなたに
マカロンはマカロン / 近藤 史恵
(創元推理文庫)
フランス料理・偏屈なシェフ・ミステリー
フランス料理店「ビストロ・パ・マル」の店長兼料理長の三船 忍が、料理に関する謎を解くハートフルヒューマンストーリー。『タルト・タタンの夢』の続編です。↓
今回も美味しい料理と、店の良い雰囲気を受け継ぎつつ、三船シェフのフランス修行時代のエピソードなどもありました。無口でスマートで偏屈なイメージが強いのだけれど、読む冊数が増えると可愛げも発見できます。
ミステリーということで謎が解けてハッピーエンドもあれば、その後さらなる問題に発展しそうな終わりかたもあります。割り切れない部分に人間らしさを感じます。
ザ・ロイヤルファミリー / 早見 和真
(新潮文庫)
競馬・馬主・家族
税理士の栗須 栄治は、亡き父親の最後の願いを叶えられない罪悪感から仕事を辞めてしまいます。偶然再会した友人に、馬主である山王 耕造を紹介された彼は競馬の世界に足を踏み入れてていくことになります。
ドラマが始まるということで原作を最初に読むべきか迷いましたが、ストーリーとの相違点を見比べながら観るのも好きなので読むことにしました。
主人公の語り口調とやや古臭さを感じる人間関係に苦手かもと思っていたのですが、馬が登場してからは一気に引き込まれます。怪物級のロイヤルホープやロイヤルファミリーと比べると見劣りするのですが、ロイヤルイザーニャとロイヤルリブランの頑張る姿も好きで、もっと登場して欲しかったです。
そして、この作品のテーマである” 継承 “。人も馬も親が果たせなかった夢を、子供が引き継ぐ物語には壮大さを感じました。それにしても、クリスさんは泣きすぎですね。
たまごの旅人 / 近藤 史恵
(実業之日本社文庫)
新米・添乗員・海外
大きなクロワッサンの表紙にグルメ小説だと思っていたのですが、海外旅行ツアーの新米添乗員である堀田 遥のお話でした。
アイスランド、スロベニア、パリ、北京。本で世界にふれる貴重な体験に、まるでその地に降り立ったかのような高揚感がありました。
息子のボーイフレンド / 秋吉 理香子
(双葉文庫)
息子・家族・LGBT
専業主婦の杉山 莉緒は、ファミレスで高校生の息子から同性が好きなことをカミングアウトされます。しかも、すでに付き合っている彼氏がいるようで…。
高校生のときからBL好きの腐女子だとか、付き合っている彼氏が非の打ち所がない好青年だとか、友達が不妊治療の病院で働いているとか、どの話も設定だけ盛りだくさんで内容が薄いと感じてしまいました。
LGBTに関しては、良くも悪くも無難です。
約束の森 / 沢木 冬吾
(角川文庫)
ハンドラー・犬・任務
殺人事件で妻を亡くした元警視庁公安部の奥野 侑也が、かつての上司を通して依頼されたのは北の僻地のモウテルで管理人をする潜入捜査依頼。その地で元飼い主に置き去りにされ、劣悪な環境に身を置くドーベルマンのマクナイトと出会い彼の運命は変わっていきます。
ハードボイルドでシリアスなはずなのに、あれ?笑かしにきてる?と疑いたくなります。
マクナイトは警察犬の訓練を受けた経歴を持つとはいえ想像を遥かに超えた犬ですし、侑也にいたっては犬好きのおじさんにしか見えません。
他にも彼の偽家族として、娘役の葉山 ふみ、息子役の坂本 隼人、ふみが連れてきてオウムのどんちゃん。後半になるにつれて、皆んなの個性が炸裂します。
リアルプリンセス / アンソロジー
(ポプラ文庫)
アンソロジー・女性・リアルプリンセス
現代のお姫様をテーマに、寺地 はるな、 飛鳥井 千砂、島本 理生、加藤 千恵、藤岡 陽子、大山 淳子が描く短編集。
現実離れした童話のような作品もありましたが、総じて言えることは女性はたくましいということでした。個人的には寺地 はるなさんの『鍋かぶり』と、飛鳥井 千砂さんの『歩く12人の女』が好きでした。
:漫画
根津さんの恩返し 1~2 / ハマサキ
(ブリーゼコミックス)
OL・ハツカネズミ・コミュ障
考えすぎて人と上手く話せない小宮 祥子が出会ったのは、人のように振る舞い言葉を話すハツカネズミの根津さんです。彼はお菓子をもらったお礼に、彼女がコミュ障を克服するための力を貸すことになります。
…これは、現代版・楽俊じゃないですか!
※楽俊とは、小野 不由美さんの『十二国記』に登場する半獣で、人の姿とネズミの姿を持っている青年です。
『十二国記』の記事はこちら↓
楽俊の記事はこちら↓
さて、『根津さんの恩返し』の感想に戻りますと、話も絵もほっこりして癒されます。ハツカネズミの寿命をはるかに超えて生きる根津さんは妖精だと思うとしっくりきます。

今月のおすすめは、
早見 和真さんの『ザ・ロイヤルファミリー』です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!







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