【一か月間の読書記録】簡単な感想と共に紹介(2023/09)

読書記録

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『本は日常』に、ご訪問いただきありがとうございます。

当サイトは一か月間に読んだ本を、簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので違ったとしても気にしないでくださいね。

この記事が本選びの参考になれば嬉しいです!

 

風の向こうへ駆け抜けろ / 古内 一絵
(小学館文庫)

競馬で数少ない女性ジョッキー・芦原 瑞穂の活躍を描いたスポーツ小説。競馬の知識がなくても楽しめました。登場人物もさることながら馬の描写がとてもいいです。

私が感銘を受けたのはツバキオトメの存在、老齢でもう満足にレースを走ることは出来ません。それでも物語のキーパーソンのような役割を果たし、主人公たちや馬たちの意識を変えてくれます。

馬の優しさや厳しさ、身近にいて信頼してくれる愛おしさ、馬のことが今よりもっと好きになるそんな小説です。

5.0

 

はなものがたり 1~3 / schwinn
(MFコミックスフラッパーシリーズ)

試し読みで良かったので全巻一気に購入しました。

夫を亡くした年配の女性が今まで我慢していたことに目覚めます。

美容、大学聴講生、LGBTなど盛りだくさんで…、本当に盛りだくさんすぎてもう少しテーマを絞ったほうがすっきり読めたような気がします。出来れば美容関係を中心に読みたかったです。

3.2 

 

スキップとローファー 9 / 高松 美咲
(アフタヌーンコミックス)

早いものでもう9巻!この作品は何回も読み返すことが多いのですが、勉強も友情も、恋愛もすべてがキラキラしていてこんな青春を送りたかったなと素直に思ってしまいます。

今回は主人公・岩倉 美津未の実家に友達のみんなと行くことになるのですが、これもきっといい思い出になるんだろうなあ。

高校二年生の夏休みだから物語としては折り返しに差し掛かったところですかね?

彼女がバイト先の人に冬には受験モードになるって話をしていてしんみりしてしまいました。終わって欲しくないけど、ダラダラと続いて欲しくないので難しいです。

4.5

 

さくちゃんとのぞみくん 1~2 / KUJIRA
(it COMICS)

兄が亡くなって母親の心の傷を癒すために男の子のように振舞う女の子と、母親が女の子が欲しかったせいで髪を伸ばしていた男の子。そんな二人を小学生から高校卒業までを描いています。

こちらKUJIRAさんの絵が好きだったのでネットで検索をかけて見つけた作品です。レビューが高評価だったのも購入の決め手です。

体の成長と共に訪れる心の変化と二人の関係性、遅めの展開でもどかしく感じるのですが全体的に丁寧だなあと感じました。

4.2

 

あの日、君は何をした / まさき としか
(小学館文庫)

人が死ぬミステリーが苦手なのであんまり読まないのですが、これは続きが気になって一気に読んでしまいました。

関係ないと思っていた二つの事件が最後に重なり衝撃的な真相が明らかになります。イヤミスの部類に入るのでしょうか?読後感はあまり良くなかったです。

謎に立ち向かう三ツ矢田所の刑事コンビが好きだったので、続巻を購入するかは悩みどころですね。

3.7

 

香君 上下 / 上橋 菜穂子
(単行本)

期待が大きい作品ほど自分にとってベストなコンディションで読みたいので積読してしまいます。こちら買って半年ほど置いていたのですが、無性に読みたくなり手に取りました。

何が凄かったかというと圧倒的な虫の描写でトリハダが立つほど気持ち悪かったです。虫が苦手な人は辛いだろうなあ…。

ファンタジーの部類に入ると思うのですが、明治時代の北海道の農業でイナゴ大発生の歴史を知っている人はこんなことあったよな?と既視感を覚えるかもしれません。

話には無駄が無くすべてが必要なものとして繋がっていく、完成度も高く読み応えがあります。

4.7

 

祈祷師の娘 / 中脇 初枝
(ポプラ文庫ピュアフル)

祈祷師になりたいけれどなれない娘です。血の繋がっていない家族の中で自分のルーツを知り、認めることで前に進んで行きます。

祈祷師なんて言葉が出てくるから怖いのかなと思いましたがそうでもなかったです。これは作者さんがあえてさらっと描き切っているせいなんですよね。

全体的にふんわりとした優しい話なのですが、クラスメイトと山中くんと昔からの友達の久美ちゃんが出てくると腹立たしくてイライラしました。何なんだ、あの二人は?!ってなります。

3.8

 

東京すみっこごはん / 成田 名璃子
(光文社文庫)

商店街の横道に入ったところにある「すみっこごはん」。そこには女子高生やOL、主婦、プロの料理人もいるし外国人もいます。

くじ引きで当番を決め当たった人が料理を作っていくのですが、参考にするのはお店にあるレシピノート。料理が上手い人もいれば下手な人もいる、それでもみんなが集まってくる温かい場所です。

ずっと気になっていたのですが読む機会が持てず今回が初読みです。こういう料理もののオムニバス大好きです。夢中になりすぎて通勤電車で降りる駅を乗り過ごしてしまいました。

巻数も多く出ているので謎の部分を引き継ぐのかなと思っていましたが、気になっていた部分はこの一冊ですべて解明されたのですっきりしました。また、続きを買わなくては!

(収録作品)いい味だしてる女の子、婚活ハンバーグ、団欒の肉じゃが、アラ還おやじのパスタ、楓のレシピノート

4.2

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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