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この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。
本選びの参考になれば嬉しいです!
お探し物は図書室まで / 青山 美智子
(ポプラ文庫)
連作短編集・司書・羊毛フェルト
町の小さな図書館。仕事や人生に悩む5人は無愛想だけど聞き上手な司書の小町さんに本を選んでもらい解決の糸口を見つけていきます。
安定の青山 美智子さん、今回もすごく良かったです。
本は自分が読んで感じたことが正しいと思いがちですが、読む人や年齢、またはそのときの心情によって捉え方が違います。
私は学校の友達や職場の人と本の貸し借りをしてきた経験があるのですが、自分がおすすめだと思っているものが相手にはいまいちだったり、また相手に借りたものがそうであったりと何とも難しいです。
だからかもしれないですが、小町さんの知識量と適格な判断が素晴らしいと思いました。
(収録作品)1章 朋香 31歳 婦人服販売員 2章 諒 35歳 家具メーカー経理部 3章 夏美 40歳 元雑誌編集者 4章 浩弥 30歳 ニート 5章 正雄 65歳 定年退職
ホテル・メッツァペウラへようこそ 1~3 / 福田 星良
(ハルタコミックス)
フィンランド・冬・ホテル
フィンランド・ラップランド地方。失踪したフィンランド人の母親を探すジュン・シノミヤは雪の中で行き場を失くし立ち尽くしてしまいます。
ホテル・メッツァペウラの支配人アードルフと料理人クスタの2人の老紳士に助けられ、彼は勧めもあってホテルマンとして働きはじめることになります。
アットホームな雰囲気で好感が持てるのですが、サウナのお国柄のせいかよく裸になるのでジュンの背中にあるヤクザの刺青に小心者の私は見るたびに心臓がキュッとなります。
クスタの娘のファビーがとても可愛いです。
総理の夫 / 原田 マハ
(実業之日本社文庫)
総理大臣・夫婦・駆け引き
日本初の女性内閣総理大臣・相馬 凛子。鳥類研究家である日和は妻を支えようと決意します。
最初にこの本を見たとき結構分厚いなと思って心配でしたが、主人公の日記形式で書かれているので読み切ることが出来ました。政治の部分はさらっと流し読みしちゃいましたけどね。
凛子さんがピリピリしていてあまり好きではなかったのですが(あんな多忙な日々を過ごしているから仕方がないのですが)、信頼し合える夫婦の2人の関係は良かったです。
好きな作品『本日は、お日柄もよく』でスピーチライターとして登場する久遠 久美さん。凛子さんも担当するのですが、そこだけ何度も読み返してしまいました。
うちのちいさな女中さん 4 / 長田 佳奈
(ゼノンコミックス)
昭和初期・女中・女主人
昭和初期。憧れの翻訳家の蓮見 令子の女中として働くことになったのは、14歳の女の子の野中 ハナ。季節を通して綴ずられる女中の仕事や日常での出来事を描いています。
これを読むと森薫さんの『シャーリー』の日本版だなと思ってしまいます。
ハナちゃんは真面目に仕事をこなすのですが、愛想がありません。しかし、彼女が雇い主である令子さんをとても大切に思っていることは伝わってきます。
今巻では彼女がなぜ令子さんの家の女中になったのか真相が明らかになります。とても純粋な動機で、何だか嬉しくなりました。
彼女が好きなものはホモであって僕ではない / 浅原 ナオト
(角川文庫) ※BL
BL・高校生・悩み
読み始めて、これってガチのBL小説なの?!と思うほど官能的に描かれてました。
角川文庫というのもあって、最初以降はゲイである自分の存在意義に悩む安藤 純くんの青春ストーリーでした。
題名だけで見ると彼と彼女の2人の問題に思えますが、高校全体を巻き込む問題に発展していきます。
純くんは傷ついてしまうけど、彼の周りには戸惑いながらも理解してくれる人がいてくれるので本当に良かったと思いました。
2巻もあるようなので読んでみたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!
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