2024年09月の読書記録【小説・漫画】

読書記録

※本ページにはプロモーションが含まれています。 

この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。

本選びの参考になれば嬉しいです。

 

猫と紳士のティールーム 4
/ モリ コロス
(ゼノンコミックス)

紅茶専門店・イケおじ・猫

街角にひっそり佇む紅茶専門店の店主・さんは、極度の人見知りながらも、愛猫キームン君と紅茶には心を許します。そんな彼の店には今日も、不器用な大人のカップルや就職活動に悩む学生、アフタヌーンティーを楽しむ常連さんが訪れます。

新しいお客さんが、常連さんの紹介でふらりと訪れたり、わざわざ探して来てくれたり、偶然お店を見つけてくれたり。そんな小さなエピソードが積み重なっていくのに、人見知りの店主・さんと、愛猫キームンくんは変わらないままで、思わず頬がゆるみます。

紅茶の名前や特徴は覚えられなくても、「なんだか美味しそう」というだけで十分満たされる。そんなゆるやかな時間が、このお店のいちばんの魅力なのかもしれません。

 

ひきこもり探偵シリーズ 三部作
/ 坂木 司
(創元推理文庫) 

日常ミステリー・ひきこもり・依存

坂木 司は、ひきこもりの親友・鳥井 真一を気遣い、外で起こった日常の出来事を語り続けます。人間不信に陥った鳥井は、その話に潜む小さな謎を鮮やかに解き明かし、二人はその過程で多くの人々と出会い、交流を深めていきます。

引きこもり探偵シリーズ三部作を読了。ずっと気になっていたのに、ようやく手に取れた作品でした。

人の良さと鈍感さが同居する主人公・坂木 司。著者と同じ名前なのですが、近藤 史恵さんの『みかんとひよどり』の後書きで、ジビエについて理路整然と語っていた姿が印象に残っていたせいか、思わず軽い違和感を覚えてしまいました。作家としての顔と、物語の中の “坂木 司” のギャップが面白かったです。

坂木 司さんと言えば、ほのぼの日常ミステリーの印象ですが、ストーカー被害や動物虐待といった重めの題材にも踏み込んでいて読み応えがありました。それでも語り口は軽やかで、ついページをめくってしまう心地よさがあります。

一方で、“引きこもり探偵” の鳥井は、主人公と一緒なら普通に外出しているため、引きこもり設定がやや過剰に感じられました。

 

Shrink~精神科医ヨワイ~ 13
/ 七海 仁・月子
(ヤングジャンプコミックス)

精神科医・薬物依存症・対策

“薬物依存症編” のクライマックスとなる本巻では、歌舞伎町で市販薬を過剰摂取する若者たち、虐待から逃げてきた少女・、そして違法薬物で逮捕された狐島 唯人。それぞれが抱える「孤独」と「再生」が交差し、胸に迫る物語が描かれます。

薬物に手を伸ばしてしまう人の心の揺らぎや、海外と日本で異なる薬物対策の背景にも触れられ、単なる “犯罪” として片づけられがちな問題の奥にある現実を知ることができます。

これまで「薬物=絶対悪」と教え込まれてきた私たちにとって、もし日本が海外のように薬物政策を転換したら…。そんな想像に戸惑いを覚えるかもしれません。だからこそ、この巻は “知ること” の大切さを問いかけてくる一冊なのです。

 

茨姫はたたかう / 近藤 史恵
(祥伝社文庫) 

整体ミステリー・女性たちの価値観・ストーカー

ストーカーに怯える書店員・梨花子は、不気味な手紙や職場のトラブルに追い詰められ、ついには動けなくなってしまいます。整体師探偵・合田 力の施術をきっかけに、自分の弱さと向き合い、固まった心がほどけていきます。

『カナリヤは眠れない』続編です。

現実を知ってしまった大人の女性にとって、茨姫や白雪姫、シンデレラの “王子様” は、もはや不埒な行動をするストーカーと紙一重なのかもしれません。

ミステリーの体裁をとりながらも、物語の核は梨花子が “依存” から “自立” へと歩み出す成長譚のように感じました。

超絶片思いハイスペック吉田 4
/ 藤沢 志月
 (パルシィコミックス) 

ギャグ・恋愛・漫画家

破格なハイスペックを持つ吉田 響は、愛する漫画家セナのために無償で尽くす健気な青年です。だが彼を巡り、世界的大企業シトロンCEOがセナに勝負を挑む事態に発展します。思いもよらぬ賭けに巻き込まれた吉田の運命と、長年の片思いの結末がにぎやかに描かれます。

表紙を見た瞬間、「これもうネタバレしてるやん!」とひとりでツッコんでしまいました。

片思いのまま終わるかと思いきや、まさかの結婚まで駆け抜ける四巻完結。想像の斜め上をいく展開に、最後まで振り回されっぱなしでした。

 

 

今月のおすすめは、

坂木 司さんの『ひきこもり探偵シリーズ』です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!

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