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『本は日常』にご訪問ありがとうございます。
皆さん、仕事は好きですか?
「はい」と即答できた方が本当に羨ましいです!残念ながら「いいえ」と答えた方には、ビジネス書や自己啓発本もありますが、お仕事小説も選択肢に入れてみてはどうでしょうか?
エンターテイメントとして楽しむだけでなく、主人公たちの働く姿にやる気をもらえたり、サクセスストリーに爽快感を感じることが出来ます。
[関連記事のご紹介]
本日は、お日柄もよく / 原田 マハ
(徳間文庫 全一巻)
想いを寄せていた幼馴染の結婚式に最悪の気分で出席していた二ノ宮 こと葉。伝説のスピーチライター久遠 久美の祝辞に心を奪われ、OLから転身しスピーチライターの道を目指します!
この表紙だと結婚式ものだと思ってしまう人も多いと思うのですが、まごうことなきお仕事小説です。
政治が絡んでくるのでずっしりしていますが、こと葉の学ぶ姿勢と一生懸命さに続きが読みたくなって仕方ありません。
この本は人前で話をする機会がある人に読んでもらいたいですね。スピーチのコツが詰め込まれているので、自分の気持ちをまっすぐに届けることができますよ。
風のマジム / 原田 マハ
(講談社文庫 全一巻)
純沖縄産のラム酒を造る事業を提案した沖縄在住で派遣社員の伊波 まじむ。困難にぶつかりながら前に進んでいく、実話をもとにした物語。
こちらも原田 マハさん。「本日は、お日柄もよく」は依頼主はいるものの一人で極める系でしたが、「風のマジム」は酒造りの専門職や原材料関係などの仲間たちと協力する系です。
全編にわたって沖縄感満載!まじむの会話やモノローグの口調(?)に癒されます。ゆるいけれど、みんなの想いが詰まった芯のある作品ですね。
県庁おもてなし課 / 有川 浩
(角川文庫 全一巻)
高知県をPRすべく県庁に新部署「おもてなし課」が発足。若手社員・掛水がお役所仕事と民間感覚に悩みながら奮闘します。
高知県の豊かな自然に目をつけアウトドアに特化した「まるごとレジャーランド」計画とともに色々な場所を紹介しているので、まるでガイドブックを読んでいるみたいです。
そして私事なのですが、この小説に登場する吉門 喬介という人物が「十二国記」の楽俊の次にお気に入りなんです。掛水にずけずけと苦言を呈するけれど、面倒見がよくて恋愛に対してヘタレなところがgood!
舟を編む / 三浦 しをん
(光文社文庫 全一巻)
「舟を編む」。フネヲアム?字面から見ると大工なの?手芸なの?ってなりますよね?正解は辞書作りです!
出版社「玄武書房」に勤める馬締 光也の長い年月をかけた辞書「大渡海」作りの裏側。コツコツコツコツコツコツコツ積み重ねていって、満を持して発売にこぎつけます。
言葉って、ニュアンスで覚えていたり、思い込みや勘違い、時代が進むにつれて廃れていくものや増えていくものがありますよね。
登場人物である老国語学者の松本先生が女子高生の会話をメモに取る場面があるのですが、まずは周りに耳を傾けるところから始まるのかもしれません。
パラ・スター 〈Side 百花〉 / 阿部 暁子
(集英社文庫 全二巻)
山路百花にとって大切な親友・君島 宝良は、高校時代に不慮の事故に遭い脊髄を損傷。そのことをきっかけに車椅子に魅力を感じるようになった百花は、車椅子テニスを始めた宝良に自分で作ってあげたいと思うようになります。
まだ未熟な百花は教育係・小田切に付いて仕事を学ぶのですが、選手に合わせて設計図を作成し出来上がった部品を1mm単位で調整していく技術は真似できない職人の域。入念な微調整はこだわりが強すぎて終わりが見えません。
エンジニアと選手の切っても切れない関係が、いつか彼女たちに当てはまればいいなと思えます。頑張れ、百花!
ちなみに〈Side 高良〉は、車椅子テニスでパラリンピックを目指す、宝良の目線で描かれたものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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