※本ページにはプロモーションが含まれています。
小学生の頃から今日まで、気づけば本当にたくさんの漫画と出会ってきました。
ページをめくるたび、笑ったり泣いたり、そっと背中を押されたり…。その瞬間の気持ちは、今でも大切な思い出です。
その中でも、とくに私の心をぎゅっと掴んで離さなかった、大切な作品たちを今日は紹介します。
[合わせて読みたい]
OZ 完全収録版 / 樹 なつみ
(花とゆめコミックス )
SF・近未来・サバイバル
大戦で核ミサイルが爆発して世界と人類が壊滅状態となってから31年後、荒廃した世界には科学者集団が築いた理想都市「OZ」の伝説がささやかれていました。生体工学の天才少女フィリシアの前に、亡き母に似たサイバノイド1019が現れ、兄リオンから「OZで会おう」との伝言を伝えます。フィリシアは傭兵の武藤とともに、OZを目指して旅立ちます。
主人公・武藤 徉の魅力に尽きる作品です。22歳の童顔ながら傭兵として戦場を駆け、階級はまさかの軍曹(サージェント)。卓越した戦闘技術はもちろん、生き抜くための小狡さも持ち合わせているのに、いざという場面ではいつも “損な役回り” を選んでしまう、その不器用さがたまらなく愛おしいんです。
生体工学の天才少女フィリシア、そして男性型サイバノイド1019とともに進む旅路は、後半に少し息をつく時間もありますが、最後の最後に訪れる瞬間には必ず「あぁ…!」と胸を掴まれるはず。
MASTERキートン 完全版
/ 浦沢 直樹・勝鹿 北星・長崎 尚志
(ビッグコミックススペシャル)
考古学・調査員・事件
平賀=KEATON・太一は、日本人の父とイギリス人の母を持ち、大学で考古学を教えながら保険のオプとして調査に携わっています。かつては英国軍SASでサバイバル術の教官を務めた経歴も。彼の夢は、考古学者として幻のドナウ文明を発掘することです。
普段はちょっと頼りなさそうに見えるおじさんなのに、いざというときには誰よりも頼れる存在。格闘術の腕前はもちろん、機転の早さや鋭い洞察力まで備えていて、思わず「すごい…!」と唸ってしまいます。
それだけじゃなく、彼の穏やかで優しい人柄が、物語の中にほっと心が温まる出会いや出来事を運んできてくれるんです。読んでいるこちらまで、自然と笑顔になってしまうような、そんな魅力にあふれた作品です。
医者・逃亡・謎
『MASTER KEATON』が好きなら、ぜひこちらも読んでほしい一冊。
浦沢 直樹さんが原作なしで描き切ったオリジナル作品『MONSTER』は、天才脳外科医テンマが少年を救ったことをきっかけに、連続殺人事件へと巻き込まれていくサイコサスペンス。
緻密な伏線、深く掘り下げられた人間ドラマ、そしてページをめくる手が止まらなくなる緊張感。“浦沢作品の真骨頂” を味わいたい人に、自信を持っておすすめできます。
秘密 THE TOP SECRET / 清水 玲子
(花とゆめCOMICS)
刑事・脳・真相
西暦2060年、日本の科学警察研究所「第九」では、死者の脳から記憶を映像化するMRI捜査が行われています。偏見と反発が渦巻く中、新人の青木 一行は凄惨な記憶と向き合いながら成長し、室長・薪 剛が抱える深い秘密とも向き合うことになります。
猟奇的な事件や遺体描写が多く、読み進めるほど胸がざわつく場面も少なくありません。犯人が事件に至った理由、残された人々の痛みや喪失に触れるたび、人間の奥底にあるどうしようもない感情を覗き込んでいるようで、やりきれなさが込み上げます。
しかし、故人の視点から明かされていく真相には、恐ろしさだけでなく、愛しさや切なさが静かに宿っています。読み終えたあと、心のどこかがぎゅっと締め付けられるような、まさに珠玉の物語です。
私たちの幸せな時間
/ 佐原 ミズ・孔 枝泳
(Bunch Comics Extra)
ボランティア・囚人・恋愛
木曜日の午前十時だけに許された面会で、三度の自殺未遂を経験したピアニスト樹里は、無差別殺人を犯した死刑囚・佑と向き合います。母との確執を抱えた樹里と、弟の死で深い孤独を背負う佑は、反発しながらも互いの傷に触れ合い、少しずつ心を開いていきます。やがて二人の間に、静かで切実な変化が芽生えていきます。
物語の最後を思い返すと、どうしても胸の奥がじんわり痛むような気持ちになります。テレビのニュースを見ているときや、本を読んでいるときなど、ふとした瞬間にあの場面がよみがえってしまうんです。
死刑制度の賛否を語るつもりはないのですが、この作品に触れると、司法制度そのものについて問いかけられているような気持ちになります。読み終えてからも余韻が長く続き、しばらく心の中で考え続けてしまう作品です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




コメント