※本ページにはプロモーションが含まれています。
この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。
本選びの参考になれば嬉しいです!
天翔る / 村山 由香
(講談社文庫)
馬・エンデュランス競技・主人公の再生
小学校5年生のときに最愛の父親を亡くした岩館 まりもが、馬と乗り手の持久力を試される過酷なエンデュランス競技に出場することで自分自身を再生していきます。
古内 一絵さんの『風の向こうへ駆け抜けろ』の影響で、馬の話がもっと読みたくなって購入しました。
世界では名の知れたエンデュランス競技も日本ではまだ浸透していなくて、競馬や乗馬しか知らなかったので新鮮でした。
馬や携わる人たちのドラマがあり、馬に対する愛に満ちあふれた作品。高評価レビューばかりを選んでいるかもしれませんが、馬の作品に外れなしです。
今宵も喫茶ドードーのキッチンで。
こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。 / 標野 凪
(双葉文庫)
喫茶店・お一人様・コロナ禍
コロナ禍。住宅地の奥にひっそりと佇む、おひとりさま専用カフェ喫茶ドードー。
悩みを抱えるお客たちが訪れ、店主のそろりさんの不思議キャラに癒されて前向きな気持ちになっていきます。
あっという間に読めたので、少し物足りなさを感じてしまいますが面白かったです。
フラジャイル 26 / 恵三郎、草水 敏
(アフタヌーンコミックス)
緩和ケア・死・後悔しない人生
患者から採取した組織や細胞を顕微鏡を使って分析し疾患の確定診断を行う病理医。「ヤツは強烈な変人だが、極めて優秀だ」と言われる岸先生率いる病理医たち。
今回、病理医のメンバーの出番はなく壮望会第一総合病院緩和ケア科に異動した朝加先生の活躍を描いています。
ラジエーションハウス 15 / モリ タイシ、横幕 智裕
(ヤングジャンプコミックス)
放射線技師・休日・豊富な知識
診療放射線技師でありながら医師の資格を持つ五十嵐 唯織。コミュ障の彼は放射線科医で憧れの幼馴染甘春 杏を支えながらCTやMRIを使って視えない病を見つけ出します。
甘春総合病院で働く仲間の意外な側面や五十嵐 唯織の休日など内容盛りだくさん。
そのなかで高性能なレントゲン医療機器が出てくるのですが、技術の進化を目の当たりにした気がしました。五十嵐くんが説明書だけで、使いこなせるのがすごいです。
これからの世の中、何かに特化した人が残っていくのだと痛感します。
コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店― / 町田 そのこ
(新潮文庫)
コンビニ・イケメン・女性がにぎやか
麗しの志波3兄妹!(本当はもう1人いますが、本編にはまだ姿を現していない謎多き長男)志波 三彦が店長を務める九州だけに展開するコンビニチェーン門司港こがね村店「テンダネス」。
パート店員の光利さんを見ているだけで元気をもらえます。今回は彼女の前に推しのアイドルが現れてパワフル全開、やる気十分!でも、ちょっぴり乙女。
大きい息子さんだっているのに、人生を謳歌していて羨ましい。この作品は登場人物の女性たちが生きいきしてるのがいいですね。
北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし 10 / 白樺 鹿夜・江本 マシメサ
(PASH! コミックス)
北欧・胸キュン・暮らし
極寒で辺境の地、妖精みたいな領主リツハルドのもとに嫁いできたのは、元軍人で勇ましい妻ジークリンデ。胸キュン新婚生活と自給自足のスローライフ。
独りだったリツハルドがジークリンデと結婚して家族が増えての最終回。小説も読んでいたのでそろそろだと思っていたのですが、ついに終わってしまいました。
昔やっていた世界名作劇場みたいな感じでアニメ化しないかな?して欲しいな!
かさねと昴 3 / 山田 金鉄
(モーニング KC)
恋人・女装・コスプレ
おもちゃの企画開発会社でグラフィックデザイナーをしている柴田 かさねが付き合っているのは同僚で秘密にしているけれど女装が趣味な榎田 昴。かさねに応援され自信がついた昴は女装の世界を広げていきます。
何だかしっくりこないながらも、『あせとせっけん』『テレワァク与太話』が好きだったので、まだ見限れません。
いのちの停車場 / 南 杏子
(幻冬舎文庫)
訪問医療・父と娘・尊厳死
医者だからといってすべての命を救えるわけではないけれど、患者に寄り添うことはできる。救命医から訪問診療医になった62歳の白石 咲和子先生の奮闘記録。
私の父も最期まで訪問看護で診てもらっていたので懐かしいと思いました。
安楽死の有無は、苦しみや絶望しかない患者が望むならあるべきです。
カラオケ行こ! / 和山 やま
(ビームコミックス)
カラオケ・中学生・ヤクザ
森丘中学校合唱部の部長岡 聡実が歌を教えることになったのはヤクザの狂児。
映画が気になって原作を買ってみました。同じ作者さんなら『女の園の星』のほうが好きだったので、映画はNetflixに配信されるのを待ってみます。
猫がいなけりゃ息もできない / 村山 由佳
(集英社文庫)
エッセイ・猫・暮らし
村山 由佳さんの愛する猫もみじの闘病生活。他にももみじと暮らすエッセイが出版されているようですが、こちらを初めて読みます。
もみじの愛らしさや生命力の強さ、奇跡のような日々を見せられるようでした。残念ながら17歳で亡くなってしまうのですが不思議と温かさを感じます。
ただいま神様当番 / 青山 美智子
(宝島社文庫)
神様・気づき・幸せ
悩みを抱えた登場人物のもとに神様がやってきて要求を満足させないとずっと居座られてしまいます。
自分だって素敵なものを持っているのに、無いものねだりなことを気づかされる物語でした。
猫と紳士のティールーム 3 / モリコ ロス
(ゼノンコミックス)
紅茶専門店・イケおじ・猫
街にひっそりと佇む紅茶専門店「カメリアティールーム」。店主の瀧さんと猫のキームンくんがお客様をお待ちしています。
創業60年「ケーキのさとう」の店長佐藤さんといい、瀧さんといい丁寧な仕事に惚れ惚れします。
常連の片出さんが美味しそうにモンブランを食べたときの、佐藤さんのほっとした顔と台詞に誠実さを感じました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!
コメント