2024年08月の読書記録*かけがえのない『ドベとノラ 犬がくれた優しい世界』

読書記録

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この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。

本選びの参考になれば嬉しいです。

 

これからの誕生日 / 穂高 明
(双葉文庫)

連作短編・バス事故での生還者・遺族

バス事故で友人や教師を失い、一人生き残った千春は深い罪悪感に沈みます。弟や伯母、担任教師、友人の母、新聞記者、ケーキ店主の六つの視点が、そんな彼女をそっと包みます。人が再び歩き出すまでの揺れと強さを丁寧に描いた、心に寄り添う連作短編集です。

事故の当事者やその家族、そして命を奪われた被害者の遺族に向けられる周囲の反応は、好奇の視線や心ない言葉、押しつけがましい励ましなど、決して優しいものばかりではありません。

それでも、痛みを抱えたままでも歩みを止めず、少しずつ前へ進んでいける姿が描かれていて、読み終えたあとには希望が残りました。

 

ハネチンとブッキーのお子さま診療録 2 / 佐原 ミズ
(ゼノンコミックス) 

小児医療・シングルファーザー・胃腸炎

妻を亡くし幼い二児の育児に追われる羽根田は、幼稚園で胃腸炎が流行していると知ります。やがて一家全員が発症し混乱の中で弱音を漏らすと、医師ブッキーは「一人で抱えなくていい」と寄り添う言葉をかけ、羽根田は救われていきます。

二巻目も一巻に負けないほど夢中で読みました。今回は保育園でウイルス性胃腸炎が広がるという内容でしたが、私の職場でも似た状況でお休みする同僚が多く、「休めて羨ましいな…」なんて一瞬思ってしまった自分を反省しました。実際には、親御さんもお子さんも本当に大変で、読んでいて胸が痛くなります。

それだけに、羽根田さんがいつか体力的にも精神的にも限界を迎えてしまわないか、ついハラハラしてしまいました。

 

うちのちいさな女中さん 5 / 長田 佳奈
(ゼノンコミックス) 

昭和初期・女中・女主人

昭和9年の夏の終わり、東京で女中として働く14歳のハナは、初めて味わうお子様ランチや涼やかなフルーツゼリーに心をときめかせ、怪物の噂に想像を膨らませながら日々を過ごします。お盆になると、令子の外泊に伴い数日の留守番を任されることになり、不安と緊張が入り交じります。

お子さまランチもプリンもゼリーも、とびきり美味しい巻でした。

ゼリーみたいに透き通った文鎮を大切にしている令子さんも素敵だけれど、そんな宝物を受け取るハナちゃんの存在もまた、胸があたたかくなるほど素敵だと思いました。

 

ラン / 森 絵都
(角川文庫)

マラソン・あの世・家族

は九年前、13歳で事故により家族を失いました。ある日、自転車屋さんから譲り受けたロードバイクに乗っていると異世界へ迷い込み、そこでは亡くなったはずの家族が穏やかに暮らしていました。は戸惑いながらも再会の奇跡に向き合っていきます。

設定が自分の好みとは少し違っていて、思うようにのめり込めませんでした。大好きな作家さんの作品だからこそ、期待が大きかっただけに残念な気持ちが残ります。

 

ドベとノラ 犬がくれた優しい世界 1~2 / ヨシモフ郎
(コミックエッセイ)

エッセイコミック・犬・笑いと涙

やんちゃで可愛いドーベルマンのドベと、空へ旅立った後に家族になった元野良犬ノラ。季節の移ろいや犬友との出会いを通して、二匹は日々の小さな幸せを教えてくれます。犬の存在の尊さを描いた、心温まるコミックエッセイです。

これ、胸にくるやつですね…。私の家でも犬を飼っていたので、ドベが闘病の末に旅立った場面では涙が止まりませんでした。

作者のヨシモフ郎さんは、自分のことを “ひきこもりで駄目な奴” と書いていますが、そんなことは全くなく、命と真剣に向き合う姿勢はむしろとても立派だと感じます。

 

手のひらねこ 2 / 鷹野 久
(バンチコミックスコラル) 

妖精・猫・癒し

くんの部屋に世界一小さな「手のひらねこ」が棲みつき、ふわふわと名付けて大切に可愛がっていました。ところがある日家族に見つかってしまい、ふたりの不思議で温かな日々が思わぬ方向へ動き出します。

読んでいるだけで優しい気持ちになれる物語でした。これで完結なのが残念すぎます。まだまだ続きが読みたかったです。

 

月刊少女野崎くん 16 / 椿 いづみ
(ガンガンコミックス)

ギャグ・高校生・少女漫画家

瀬尾 結月は、若松 博隆が同級生とデートの約束をしている場面を偶然目撃してしまいます。同じ頃、佐倉 千代もまた、野崎 梅太郎が下級生とのデートの思い出を語る姿を見てしまいます。真相を確かめようと動き出した結月千代は、すれ違いと誤解に翻弄されながらも、笑いに転じていきます。

安定の面白さで、気づけば何度も読み返してしまいます。四コマだから続きが気になるわけではないのに、手元にあるとついこればかり読んでしまうんです。

 

私たちが恋する理由 5 / ma2
(OUR FEEL)

社内恋愛・胸キュン・先輩後輩

黒澤さんの「可愛い」が周囲に伝わりはじめ、は社内で彼がチョコを受け取る姿にそわそわしてしまいます。に「付き合ったからだよ」と諭されつつ、は誕生日にWデートを大島にお願いし、四人で遊園地へ向かいます。それぞれの新たな一面に、さらに距離は近づいていきます。

黒澤さんの可愛さが周りにバレちゃう…って心配するちゃんも、その反応ごと可愛くて、「いやいや、可愛いのは君だから!」ってツッコミたくなっちゃいます。胸がきゅんとなる、この感じがたまりません。

 

正反対なわたしたち 1~2 / 夏奈 ほの
 (comic POOL) 

恋愛・犬・ほのぼの

愛犬との散歩が癒やしの神楽 千遥は、こわもてな大型犬と暮らしています。ある日、散歩中にふわふわの小型犬を連れた大柄な男性と出会います。見た目も性格も正反対な二組のギャップが微笑ましく、思わずほっこりしてしまう物語です。

一巻だけ読もうと思っていたのに、気づけば夢中になってしまって、読み終わった瞬間にそのまま二巻をポチっていました。

大型犬のロットワイラー・つぶちゃんがもう、とんでもなく可愛い。あの丸い目で見つめられたら、わしわし撫でまわしたくなるのも仕方ないですよね。

一方で、ポメラニアンの門十郎は小さいくせに気迫がすごくて、うっかり手を出したら本気で咬まれそうでちょっとドキドキします。

 

 

今月のおすすめは、

ヨシモフ郎さんの『ドベとノラ 犬がくれた優しい世界』です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!

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