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この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。
本選びの参考になれば嬉しいです。
[今月の新着記事]
:小説
歌舞伎座の怪紳士 / 近藤 史恵
(徳間文庫)
ミステリー・歌舞伎・家事手伝いの主人公
27歳無職の岩居 久澄は将来に迷いながら家事手伝いの日々を送っています。祖母の代わりに芝居を観て感想を伝える仕事を始め、歌舞伎やオペラに魅了されていきます。劇場で出会う親切な老紳士の存在が、久澄の中に小さな謎と期待を芽生えさせていきます。
歌舞伎やオペラ、演劇といった “高尚” な世界にあるはずのものが、物語の中では驚くほど身近に感じられました。これなら、機会があれば実際に観に行ってみるのも悪くないな、と思えるほどです。
そして近藤 史恵さんの作品に欠かせない存在、犬たち。今回登場するチワワのワルサも、相変わらず愛らしくて、ページをめくるたびに頬がゆるみました。
岩窟姫 / 近藤 史恵
(徳間文庫)
ミステリー・芸能界・友達のブログ
人気アイドルの突然の自殺に、親友の蓮美は深い悲しみに沈みます。しかし彼女のブログに蓮美のいじめが原因と記され、人生が一変します。無実を証明するため真相を追う中、友の死に隠された衝撃の真実を目にすることになります。
物語は先の展開が読めず、最後まで引き込まれました。芸能界は華やかに見える一方で、その裏側には深い闇があることを改めて感じ、そんな世界で若い女の子たちが傷ついてほしくないと思いました。
そして、彼女たちの友情がとても胸に響きます。互いを思う気持ちが丁寧に描かれていました。
サイレント・ブレス 看取りのカルテ
/ 南 杏子
(幻冬舎文庫)
訪問看護・看取り・家族の死
大学病院から在宅医療専門のむさし訪問クリニックへ異動した37歳の水戸 倫子は、治らない患者に向き合う無力感に悩みますが、最期の “謎” に寄り添う中で穏やかな看取りの大切さに気づき、父の最期に母と共に大きな決断を下していきます。
この本を読みながら、自分自身の最期をどう迎えたいのか、介護の現実と向き合う覚悟、そして「もしもの時」に備えて今できる準備について、自然と考えさせられました。
年齢や性別、家族構成、そして自分が置かれている立場によって、受け取るものはきっと変わっていく。だからこそ、この物語は誰にとっても “自分ごと” として染み込んでくる一冊だと感じます。
:漫画
異世界の沙汰は社畜次第 6 / 采 和輝
(KADOKAWA/エンターブレイン)
BL・異世界召喚・社畜
異世界に転移したサラリーマン近藤 誠一郎は、教会の真実を知るため危険を承知で祈りの儀式に参列します。魔獣討伐を終えた騎士団長アレシュも急ぐ中、祈の間で魔力が暴走し、誠一郎へと放たれてしまいます。
絵が美しいだけでなく物語の構成もしっかりしており、「異世界もの」にありがちな棚ぼた的なスキルや境遇に頼らない点がとても読みやすいです。丁寧に積み上げられた設定と展開のおかげで、自然と物語に引き込まれていきます。
犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい 8 / 松本 ひで吉
(ワイドKC)
犬・猫・とかげ
天真爛漫で元気いっぱいの犬くんと、魔王のように凶悪なのにどこか愛らしい猫さまが届けてくれるのは、ドタバタしつつも笑顔あふれる毎日です。今巻では新たな猫も登場し、ますますにぎやかで目が離せません。
この巻では、犬くんと猫さまが虹の橋を渡ってしまいました。長年の読者としては胸がぎゅっと締めつけられるようで、やっぱり寂しい…。でも、これまでたくさんの思い出と笑いをくれたふたりに、心から「ありがとう」と伝えたいです。本当にお疲れさまでした。
新キャラの最強女子猫・ガーラさんも良い味を出していて、物語に新しい風が吹き込まれています。次巻では松本 ひで吉さんのお子さんも誕生し、さらににぎやかで温かい世界が広がっていきそう。これからの展開がますます楽しみです。
星降る王国のニナ 15 / リカチ
(BE・LOVEコミックス)
ファンタジー・王宮・不思議な力
最果ての国リンドルムに潜入したニナは、アズールが隠した「真実」へ迫る鍵となる星の民を捜すため王宮へ向かいます。しかし、そこには彼女の到着を待ち受けていたかのように冷酷な微笑みを浮かべる王子が現れます。彼の裏に潜む計画が物語を大きく揺るがしていきます。
星の民を探す旅がいよいよ始まりました。ところが、旅の幕開けだというのに和やかな時間はほとんどなく、星の民を狙うリンドルムの兇悪な双子の王子、アスタとウールヴルが早々に姿を現します。
これまでの王子キャラはニナと仲良くなる流れが多かったので、今回もそうなるのかと思いきや、二人の性格を考えると敵のまま終わってしまう可能性も感じました。とはいえ、アズールには拉致され、セトには剣で斬りつけられるなど、いつも出会い方が最悪なだけに、どんでん返しがあっても不思議ではありません。
そして何より、絵の迫力がすごすぎます。アリシャ姫や囚われの占い師の描写は、思わずゾワッとするほど不気味で、ページをめくる手が止まりませんでした。
まほうのおうち 1~2 / 高尾 滋
(花とゆめコミックススペシャル)
BL・魔法・ドールハウス
休職中の編集者・碧唯と、ドールハウス作家の弧帆。郊外の一軒家で始まったふたりの穏やかな同居生活には、実はふたりだけが共有する小さな秘密があります。
まるで『アリエッティ』の世界を、今度は “男版” でそっと覗き込んでいるような愛おしさがあります。現実的には不便も多いはずなのに、ふたりの醸し出す居心地の良さがあまりに心地よくて、物語の続きをずっと読みたくなってしまいます。
私たちが恋する理由 6 / ma2
(OUR FEEL)
社内恋愛・胸キュン・先輩後輩
黒澤はホワイトデーに葵を幼馴染の鮨店へ連れて行き、初めて大切な人として紹介します。一方、大島と京はお家デートを楽しみ、大島の頼もしさに京の想いがいっそう高まります。さらに黒澤・大島・絢香の過去が描かれ、彼らの優しさが現在へつながっていきます。
黒澤・大島・絢香が、会社の理不尽さから後輩たちをさりげなく守る姿が描かれていて、自分の信念を貫く強さが本当に格好良かったです。
年末の慌ただしさと仕事の忙しさに押しつぶされそうになっていたのですが、この漫画を読んだらふっと肩の力が抜けて、心が癒されました。

今月のおすすめは、
松本 ひで吉さんの『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!





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