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一か月に読んだ本の感想まとめ(2023/11)

読書記録

※本ページにはプロモーションが含まれています。

この記事は一か月間に読んだ本を、簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので違ったとしても気にしないでくださいね。本選びの参考になれば嬉しいです!

 

お探し物は図書室まで / 青山 美智子
(ポプラ文庫)

連作短編集・司書・羊毛フェルト

自分の生き方に悩みを抱えた五人が小町さんという司書がいる図書館を訪れる連作短編集です。

本屋大賞二位に選ばれてからずっと気になっていました。さすが安定の青山 美智子さん、今回も良いものを読ましてもらいました。

本って自分が読んで感じたことが正しいって思いがちだけど、読む人や年齢、またはそのときの心情によって捉え方が違うんですよね。

私は学校の友達や職場の人と本の貸し借りをしてきた経験があるのですが、自分がおすすめだと思っているものが相手にはいまいちだったり、また相手に借りたものがそうであったりと何とも難しいです。

だからかもしれないですが、小町さんの知識量と適格な判断が素晴らしいと思いました。

そして『ぐりとぐら』はじめから読んでみたくなりました。

(収録作品)一章 朋香 二十一歳 婦人服販売員 二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部 三章 夏美 四十歳 元雑誌編集者 四章 浩弥 三十歳 ニート 五章 正雄 六十五歳 定年退職

4.5

 

ホテル・メッツァペウラへようこそ 1~3 / 福田 星良
(ハルタコミックス)

フィンランド・冬・ホテル

フィンランド・ラップランド地方。雪の中で行き場を失くしてしまった日本人のジュンは、ホテル・メッツァペウラの支配人アードルフと料理人クスタの二人の老紳士に助けられ、ホテルマンとして働くことになります。

アットホームな雰囲気で、クリスマスのプレゼントを開けるようなワクワクするような物語。

ただ、ジュンの背中にヤクザの刺青があり小心者の私は見るたびに心臓がキュッとなります。

クスタの娘・ファビーがとても可愛いです。

4.6

 

総理の夫 / 原田 マハ
(実業之日本社文庫)

総理大臣・夫婦・駆け引き

日本初の女性内閣総理大臣・相馬 凛子。鳥類研究家である日和は妻を支えようと決意します。

最初にこの本を見たとき結構分厚いなと思って心配でしたが、主人公の日記形式で書かれているので読み切ることが出来ました。政治の部分はさらっと流し読みしちゃいましたけどね。

凛子さんがピリピリしていてあまり好きではなかったのですが(あんな多忙な日々を過ごしているから仕方がないのですが)、信頼し合える夫婦の二人の関係は良かったです。

以前の作品「本日は、お日柄もよく」にスピーチライターとして登場していた、久遠 久美さんが出てきて、そこだけ何度も読み返しました。

4.0

 

うちのちいさな女中さん 4 / 長田 佳奈
(ゼノンコミックス)

昭和初期・女中・女主人

昭和初期、翻訳家の蓮見 令子の女中として働くことになった十四歳の女の子・野中 ハナちゃんの物語です。

これを読むと森薫さんの『シャーリー』の日本版だなと思ってしまいます。

ハナちゃんは真面目に仕事をこなすのですが、愛想がありません。しかし、彼女が雇い主である令子さんをとても大切に思っていることは伝わってきます。

今巻では彼女がなぜ令子さんの家の女中になったのか真相が明らかになります。とても純粋な動機で、何だか嬉しくなりました。

4.7

 

彼女が好きなものはホモであって僕ではない / 浅原 ナオト
(角川文庫) ※BL

BL・高校生・悩み

読み始めてこれってガチのBL小説なの?!っていうぐらい、官能的に描かれてました。

角川文庫というのもあって、最初以降はゲイである自分の存在意義に悩む安藤 純くんの青春ストーリー。

題名だけで見ると彼と彼女の二人の問題に思えますが、高校全体を巻き込む問題に発展していきます。

くんは傷ついてしまうけど、彼の周りには戸惑いながらも理解してくれる人がいてくれるので本当に良かったと思いました。

二巻もあるようなので読んでみたいです。

4.2

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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