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この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。
本選びの参考になれば嬉しいです!
[今月の新着記事]
:小説
怪異収集録 謎解きはあやかしとともに / 桜川 ヒロ
(ポルタ文庫)
大学生・怪異・仲間
突然 “怪異” の幻を見るようになった大学生・花島 昌磨は、困り果てて怪しい探偵・天童を訪ねます。天童にお守り作りを提案され、さらに怪異を本へ収める仕事を手伝うことになり、昌磨は奇妙な事件へ巻き込まれていきます。
桜川 ヒロさんの描く作品は、掛け合いが本当に楽しくて読んでいるだけで自然と笑顔になってしまいます。とくにお気に入りなのが、ムササビの見た目をした衾(ふすま)の怪異・昴。
やんちゃ坊主なのに面倒見がよくて、周りをちゃんと見て判断できる頼もしさもあって、そのギャップがたまらないんです。喋り方も行動も、何もかもが可愛くて、ページをめくるたびに「好き…!」が積み上がっていく感じ。
作品全体の雰囲気は、『夏目友人帳』と『ゲゲゲの鬼太郎』を合わせたような、どこか懐かしくて優しい世界観。もっとこの世界に浸っていたかったし、もっと彼らの日常を覗いていたかった…そんな気持ちにさせてくれました。
木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走 / 古池 ねじ
(富士見L文庫)
小説家・料理・結婚
人から見れば少し不思議らしい。でも、これが私たち夫婦です。文筆家の私は結婚したばかりで、夫は毎日おいしいご飯をつくってくれます。父の残した家で、晴れの日も雨の日も、書ける日も書けない日も、ふたりでゆったり暮らしています。
料理やお菓子の描写もありますが、物語の核にあるのは、著名作家を父に持つ木碕 ゆすらの揺れる心と、彼女を支える人々の関係性でした。
料理がなくても十分に成立するほど人物の物語が深いので、タイトルから想像する内容を期待すると、少し違和感を覚えるかもしれません。せっかく素敵な物語なのに、そこだけが惜しいところです。
スイート・ホーム / 原田 マハ
(ポプラ文庫)
連続短編集・ケーキ屋・暮らし
阪急沿線の小さな洋菓子店を舞台に、誰かを想う気持ちがそっと心を温める物語です。雑貨店で働く引っ込み思案な28歳の香田 陽皆は、家族に支えられながら恋心を抱く相手に想いを伝えられずにいます。優しい日常の中で一歩を踏み出していきます。
多少 “できすぎ” な展開もありますが、出てくる人たちが本当に優しくて、読んでいると自然と気持ちが和らぎます。癒しを求めているときにぴったりの作品でした。
夜明けのすべて / 瀬尾 まいこ
(文春文庫)
病気・会社・仲間
PMSで感情を抑えられない美紗と、パニック障害で生きがいを失った山添。友達でも恋人でもないふたりは、互いの孤独と事情に触れ、同志のような絆を育てていきます。自分にできることは少なくても、相手を支えたいという思いが生まれます。
世間の会社では、心身の不安定さはどうしても敬遠されがちです。それでも栗田金属では、年配の社長や同僚たちがそっと見守りながら、その人らしさを大切にしている。その空気に触れるたびに、胸がじんわり温かくなりました。
最近、自分の仕事が慌ただしいせいか、あの職場の穏やかな雰囲気が、いつも以上に羨ましく感じてしまいました。
隣人の愛を知れ / 尾形 真理子
(幻冬舎文庫)
人間関係・不倫・縁
予期せぬ出会いと別れが、淋しさを抱えた6人の日常を変えていきます。不倫に揺れるパラリーガル、初恋相手と同棲を続けるスタイリスト、夫の朝帰りに悩む妻。それぞれが大切な人との関係に向き合い、思わぬ出来事をきっかけに新たな一歩を踏み出していきます。
当事者同士の距離感があまりに近すぎて、もう少し描きようがあったのでは…と思う場面もありましたが、それでも彼女たちの行く末が気になってページをめくってしまいました。
分厚い本でしたが、読み心地は軽やかで一気に読了。前作『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』がとても好きだっただけに、つい期待を膨らませすぎてしまったのかもしれません。
:漫画
おいおいピータン!! 6 / 伊藤 理佐
(Kissコミックス)
中年男性・料理・生活
結婚式直前のプレ花嫁の意外なつまみや、恋人がいる男性の見分け方、出張土産の落とし穴など、思わずうなずく話が満載です。恋と食を軸に描かれるピータン人生学第6巻は、日常の小さな幸せをそっと感じさせてくれます。
食べたい気持ちと量のバランスが難しいりんご。丸ごと1個は多いけれど、少しだけ食べたい。そんなこと、よくありますよね。
タイミングはいつも難しいと思っていたけれど、「もっと自由でいいんだ」と気づいたら、ふっと心が軽くなりました。
ほかのエピソードも、いつもながら着眼点が素敵で、つい感心してしまいます
ドベとノラ 犬と仲間が集う場所 3
/ ヨシモフ郎
(コミックエッセイ)
引きこもり・犬・保護猫
犬たちと暮らす前は、自分を嫌い、世界がつらくひきこもっていたヨシモフ郎さん。ドベと過ごす日々で仲間と挑戦する喜びを知り、今ではノラと保護猫ハウスで活動しています。
ドベとノラに、また会うことができました。
今回はドベと一緒に、初めて犬の学校に通ったり、競技会に挑戦したり。元気いっぱいで無邪気な姿が、本当に愛おしい。ノラとは、これからもっとたくさんの思い出が積み重なっていくんだろうな、と思わせてくれました。
そして、ドベが亡くなったあと、友達の飼い主さんが寄り添ってくれた優しさに触れた瞬間、こらえきれず涙がこぼれてしまいました。あの温かさは、きっとずっと忘れない。
ホテル・メッツァペウラへようこそ 6
/ 福田 星良
(HARTA COMIX)
フィンランド・ホテル・暮らし
白夜とオーロラが広がるフィンランド・ラップランドで、母を探しながらホテルで働くジュンは、慣れない土地での暮らしに戸惑いながらも、村の若者たちと絆を深めていきます。特にアトスとの友情が、厳しい冬にあたたかな希望をもたらします。
故郷の味のサーモンスープ、サウナで温まった身体で-10℃の湖に入るアイススイミング、先住民族のサーミ。
まだまだ知らないフィンランドの文化があふれています。

今月のおすすめは、
ヨシモフ郎さんの『ドベとノラ 犬と仲間が集う場所』です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!




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