一か月に読んだ本の感想まとめ(2025/07)

読書記録

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この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。

本選びの参考になれば嬉しいです!

 

:小説

暗号解読士 九條キリヤの事件簿 / 桜川 ヒロ
(小学館文庫)

暗号・コンビ・ミステリー

難解な暗号を解読する通称「暗号解読士」と呼ばれる大学生の九条 キリヤ。殺人事件事件を担当になった警視庁の新米刑事七瀬 光莉は、彼に捜査協力を仰ぐことになり様々な事件を解決することになります。

桜井 ヒロさん目当ての作品です。殺人も絡むので多少の気味の悪さはありますが、頭より身体が先に動く光莉と冷静(塩対応ともいう)なキリヤの会話のテンポがよく読みやすいです。

暗号は初心者向き(?)で説明されればわかりますが、やっぱり難しいですね。

 

黄金旅程 / 馳 星周
(集英社文庫)

競馬・日高・感動

日高の生産者の待ち望むG1ホース。期待を寄せるエゴンウレアはプライドが高く気性の荒い暴れ馬で調教で誰もが手を焼いているのですが、装蹄師の平野 敬が紹介した幼馴染で前科持ちの元ジョッキーの和泉 亮介は服従させることに成功します。

『風の向こうへ駆け抜けろ』を読んで馬のことが好きなり、今では競馬番組をよく観るようになったので、馬が簡単に死ぬこと、携わる生産者たちの経営状態が苦しいことや強い馬を生み出す難しさがより身近に感じました。

主人公の職業が装蹄師ということで人を通して物語は進むのですが、最後にエゴンウレアがゴールを駆け抜けた瞬間は震えます。

※後で知ったのですがエゴンウレアのモデルは実在した海外G1馬ステイゴールドです。

 

謎解き茶房で朝食を / 妃川 螢
(富士見L文庫)

薬膳・会社員・ミステリー

東京のオフィス街で薬膳茶やお粥を提供する「蓮心茶房」。店主のおすすめブレンド茶で仕事が上手くいかなかったり人間関係に悩める人たちを癒していきます。

表紙通りの雰囲気を楽しみたいならおすすめですが、謎解きというには物足りなかったです。

 

人形の部屋 / 門井 慶喜
(創元推理文庫)

専業主婦・博識・ミステリー

八駒家の専業主夫である敬典と利発な中学生の娘つばさの家に持ち込まれるフランス人形の謎。他4編。

元々賢い人が雑学を身につけて最強になってます。思いもよらない根底から覆す結果に知識として受け入れ納得するのも面白かったです。

 

BAR追分 /
オムライス日和 BAR追分 /
情熱のナポリタン BAR追分 / 伊吹 有喜
(ハルキ文庫 )

グルメ・脚本家志望・人付き合い

ねこみち横丁振興会の管理人をしながら脚本家を目指す宇藤 輝良が住むのは、昼はコーヒーや定食を提供するバールで、夜はお酒を提供するバーの「BAR追分」。お店や商店街、お客さんたちと過ごす日常。

カレーのトッピングの話題が尽きなかったり、オムライスにかけるソースで悩んだり、粉もんの王様を選んだり、自分ならこれだなと思ったり斜め上いく宇藤くんの回答に突っ込んだり他愛ないことで夢中になれるところが面白かったです。

宇藤くんは自分のことを中途半端の駄目な奴だと思っているけれど、他人から見れば好青年だったり、才能があって夢を追いかける人だったり、ちゃんと育った所作の綺麗な人。私にとっては何かともったいない人でした。

 

:漫画

うちのちいさな女中さん 6 / 長田 佳奈
(ゼノンコミックス)

昭和初期・女中・女主人

昭和初期。憧れの翻訳家の蓮見 令子の女中として働くことになったのは、14歳の女の子の野中 ハナ。季節を通して綴ずられる女中の仕事や日常での出来事を描いています。

日差しの強さや額ににじむ汗などで夏の季節を感じます。

秋冬の布団の仕立て直しに、こんなことまで女中さんの仕事なのかとびっくり。ハナちゃんが先輩のタカさんに教えてもらい自分の技術として新しい勤め先の家で責任をもってやり遂げる姿に感動すら覚えます。

働くのが嫌な私にとってハナちゃんは眩しすぎます。

 

カラフルアンチノミー 2 / シバタ ヒカリ
(FEEL COMICS swing)

マッチングアプリ・女子会・考察

後輩の勧めではじめたマッチングアプリで本音を言える友達に出会った肯定感の低い月岡 文。女子会で繰り広げられる女性の本音に共感度抜群。

今度は男性に会うことになり女性でもそうですが、合わない人を全否定するのではなく自分には合わないのだと考えれるようになりたいです。

すずさんの幼い息子の直生くん。例え話で自分の靴を探していると言ったに自分の靴を差し出す場面が胸にキュンときました。

 

かわいすぎる人よ! 1~3 / 綿野 マイコ
(KADOKAWA)

姪・叔父・同居

外見に自信がないメイと容姿端麗の叔父さんとの仲良し2人の同居生活。

かわいすぎる人というのは叔父さんがメイに向けた言葉なのですが、彼女と関わっていく人たちも同じ気持ちを抱いています。

こんな出来た子いないよと思いながら、作品の雰囲気が優しいので癒されました。

 

正反対なわたしたち 4 / 夏奈 ほの
(comic POOL)

恋愛・犬・ほのぼの

大型犬であるロッドワイラーつぶの飼い主の神楽 千遥と、小型犬であるポメラニアン門十郎の飼い主の辻井 聖貴。見た目も性格も正反対な犬ファーストで進む飼い主同士の恋模様。

隣町で起きた火災現場、消防士である聖貴の出動を心配する千遥に心の変化が!ドッグイベントで活躍するつぶちゃんともんちゃんが可愛すぎです。

オリバーと飼い犬のパグの出会いなど、悲しいエピソードをちょいちょい入れてくるのですが要らないかな。

 

ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身 1~4 / 甘海老 りこ・美輪 伊織
(クロフネCOMICS くろふねピクシブシリーズ)

令嬢・恋愛・可愛い

田舎で育った貧乏令嬢クララベルは婚約者のアランを追って飛び級で王都の貴族学園へ入学。

浮気現場を目撃したアランから「あんなダサい女」と言われ、ショックで泣いていたところをヴィクトリアに生徒会室に連れられ素敵な女性になる決意をします。

クララベルが「私なんて…」思うのも1話だけ。小動物のような容姿の可愛さと皆んなに愛される素直さ、前向きな行動力に上手くいかないはずがないと思いつつどんどん読んでしまいます。

恋人であり未来の旦那さまであるロイドクララベルに対する不器用さが微笑ましい。

 

もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活 1~4 / 和泉 杏花・さびのぶち
(マンガワン女子部)

貴族・婚約破棄・精霊

皇太子カルロの妻として懸命に尽くすヴェラは突然離婚を言い渡され僻地に追放されてしまいます。

王妃教育や公務から解放され亡くなった祖父が残した家で自由を満喫するなか、触ったものはすべて凍らせてしまう元王子アランが彼女のもとへ訪れ、次第に心を通わせるようになります。

貴族の男性からの溺愛よりもファンタジーの印象が強く、連載当初にくらべ絵も話も上達してるのでこれからも読んでみようと思います。

 

 

今月のおすすめは、

馳 星周さんの『黄金旅程』です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!

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