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この記事は一か月間に読んだ本を、簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので違ったとしても気にしないでくださいね。本選びの参考になれば嬉しいです!
:小説
荒木町奇譚 / 有間 カオル
(ハルキ文庫)
花街・夢現・ノスタルジー
上司との飲みに誘われ初めて訪れたのは、かつては花街として栄えていた四谷荒木町。酒に酔ってしまった行原が美しく謎めいた芸者を追いかけると…。
現実とは思えない怪しい雰囲気が漂うお座敷での芸者遊びや誰かを思わせる人物たちとの出会い、そして蠢く黒い影。客から置屋の下働きに堕ちていく行原に、これからどうなっていくのだろうと気になってしまいます。
物語のなかを揺蕩うような、お酒を呑んだときの気怠さを感じるような、不思議な感覚に陥る作品でした。
銀の猫 / 朝井 まかて
(文春文庫)
江戸・介護・人情
題名にも表紙の絵にも猫が居ますが、江戸の町でお年寄り相手に「介抱人」として稼ぐお咲の物語です。
介抱人=介護職なのでお年寄り本人、もしくはその身内と問題が起きて大変なのですが、お咲がそのような中でも喜びや遣り甲斐を見つけて励んでいるのが良かったです。
彼女を通して思うことは、道具の差こそあれ人と人とが接するのはどの時代も思いやりが大切だということ。言うのは簡単だけれど、そうそう出来るもんじゃないから難しいですね。
傑作はまだ / 瀬尾 まいこ
(文春文庫)
父と息子・小説家・日常
小説しか書いてこなかった一人暮らし父親のもとに、写真でしか知らなかった25歳の息子の智が訪ねてきて一緒に暮らすことになります。
常識人の智が大福が美味しそうに見えるお皿からコーヒーの入れ方、自治会の大切さ、人の付き合い方などを世間知らずな父親に諭すのですが、それに反発することなく乾いたスポンジみたいに吸収していく父親が何だか可愛い。
智の名前を「さとし」と読むのか「とも」と読むのかわからなかったのでルビが欲しかったぐらいで、最初から最後までずっと面白かったです。
もしかすると、同作者の『そして、バトンは渡された』よりも好きかもしれません。
三宮ワケあり不動産調査簿 賃貸マンション、怪談つき / 秋田 みやび
(富士見L文庫)
大学生・アルバイト・ホラー
大学進学をきっかけに高比良 茅夏がバイトをすることになったのは、兄が所長をする「高比良不動産鑑定事務所」。看板には白いシールに手書きで「特殊」の文字が貼り付けられていて…。
富士見L文庫なので登場人物のキャラを楽しめたら良いなと読み始めたのですが、ちゃんとした(?)ホラーで夜中に読んでいて、ゾワッとしました。
秋田 みやびさんは初読みでしたが、『ぼんくら陰陽師の鬼嫁』も気になります。
:漫画
いってらっしゃいのその後で / ツルリンゴスター
(コミックエッセイ)
エッセイ・家族・成長
作者のツルリンゴスターさん、旦那さん、3人の子供の成長を綴ったコミックエッセイ。親も自分のしたいことを楽しみつつ、子供の知りたいことや、したいことに対して誤魔化さず誠実に向き合う理想の家族。
さらりと確信に触れる作者の旦那さんが好きなのですが、途中から姿を見えなくなってしまったので、もしや離婚してしまったのでは?!と思ったのですがちゃんと居ました。ほっ…。
ただ、作者が家族のキラキラした部分を描きたかったらしく、綺麗にまとめすぎた感があるかな。
旅 /入江 亜季
(青騎士コミックス)
短編集・旅・盛りだくさん
無性に濃い漫画が読みたくて購入したのは、『北北西に雲と住け』でお馴染みの入江 亜季さん。
旅をテーマに描かれた(中には違うのもありますが)、1冊に13話収録されている短編集。さすがベテラン漫画家だけあって、台詞がなくても何が起きているのか絵だけで想像できます。話も絵も濃くて、期待通りの満足度でした。
特に10話「砂漠の田崎くん」と13話「トキの旅」が好きです。
おじさんはカワイイものがお好き。 11 / ツトム
(ポラリスCOMICS)
イケおじ・推し・会社員
小路さんの元妻・武林さんが活躍です!
初登場のときは可愛いものに対して冷淡だった彼女がK-POPのJAM(ジャム)にはまり、今巻では彼らが可愛い動物になったキャラクターフィギュアやグッズを爆買い。
わかる〜!女性の方が思いっきりがいいんですよね。独身だと全部のお金を自分に使えるわけで、悩むぐらいだったら買っちゃえってなっちゃいます。
今月は気になる電子書籍に3か月分ぐらいのおこづかいを使っていて、まるで武林さんに自分を見ているようでした(笑)
おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中! 1~2 /晴田 巡
(comic LAKE)
貴族・恋愛・おひとり様
伯爵令嬢ニコルの婚約者ケイオスがいつも優先させるのは幼馴染のキャロライン王女。そんな彼に対して、ないがしろにされてきたニコルは「向こうが好きにしているのだからこちらも好きにすればいい!」と、今までしたかったことを一人で行動するようになります。
吹っ切れた女性は強い!おひとり様ライフを満喫しているニコルが頼もしい!
それに比べて、こういう事態になってはじめて彼女をつなぎ止めようとするケイオスのグダグタ感…。女性の扱いに慣れていなかったという真相(しかもニコルには好意がちゃんとある)があったとしても自業自得だと思いつつ不憫な気もします。
二人が周囲を巻き込むドタバタコメディは、やり過ぎ感はあるものの面白かったです。

今月のおすすめは、
瀬尾 まいこさんの『傑作はまだ』です
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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