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この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。
本選びの参考になれば嬉しいです。
ひらあやまり / 嬉野 雅道
(単行本)
エッセイ・男性・考察
水曜どうでしょう名物ディレクター・嬉野 雅道さんが「しあわせ」をテーマに綴ったエッセイ集。全10篇+αにはアフリカロケでの大泉 洋さんとの秘話も収録され、巻頭では“うれしー”の意外なグラビアまで楽しめる一冊です。
まさかの “おじさんグラビア” とは思いませんでした。表紙を開くと、そこには8ページにわたる嬉野さんの写真。出版社に頼まれたとはいえ、こちらは完全に不意打ちで、しばらくページをめくる手が止まりました。
それにしても、話が結論に至るまでの長さと、妙に思慮深い(ようでいて回りくどい)語り口。実際に会ったら、きっと面倒くささも含めて “味” のある人なんだろうなと思いました。
アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 12 / 荒井 ママレ
(ゼノンコミックス)
薬剤師・訪問看護・ヤングケアラー
ドラッグストアを辞め、在宅薬剤師として働き始めた小野塚は、患者の生活に踏み込む必要に戸惑います。そんな中、かつて処方箋を持ってきていた青年と再会します。彼は統合失調症の母を支えるヤングケアラーであり、小野塚はその現実と向き合いながら、自身の役割を見つめ直していきます。
訪問看護や在宅医療は、「自宅で暮らし続けたい」という願いを支える最後の砦。だからこそ、彼にはどうか挫けず、この場所で力を発揮し続けてほしいと思います。
おじさんはカワイイものがお好き。 10 / ツトム
(ポラリスCOMICS)
おじかわ・推し・日常
パグ太郎に導かれて舞台に上がってしまう小路課長が、カワイイ愛ゆえのピンチに直面します。出張では鳴戸さんとご当地カワイイグッズ集めに奔走し、誰にも言えない “おじかわ” な一面がほっこり笑いを誘います。
はあ〜、本当に癒される…!疲れているときほど、この本に手が伸びてしまいます。気づけばあっという間に10巻まで来てしまいましたが、小路さんの “推し” であるパグ太郎への愛情は、どの巻でも変わらずたっぷりで、読むたびにほっとします。
星降る王国のニナ 13 / リカチ
(BE・LOVEコミックス)
ファンタジー・王宮・不思議な力
アズールを救うため巫女姫アリシャの身代わりとしてガルガダへ嫁いだニナは、国交断絶と本物のアリシャの出現により国外追放となります。絶望の中でセトに救われ、星の民を求め幽玄の谷へ向かう旅で三人の想いが交錯していきます。
前巻までは王宮を舞台にした物語が中心でしたが、追放をきっかけに世界観が一気に広がり、RPGのような本格ファンタジー色が強まってきました。この先どんな冒険が待っているのか、ますます目が離せません。
Shrink~精神科医ヨワイ~ 12
/ 七海 仁・月子
(ヤングジャンプコミックス)
精神科医・主人公の過去・薬物依存症
狐島 唯人が違法薬物に巻き込まれ、孤独や不安を抱えながらも回復を模索する姿を描きます。弱井の寄り添う支援や、救急科での弱井と陽美の出会いを描く研修医編も収録し、人との繋がりの温かさが伝わります。
弱井先生の研修時代と薬物依存症を描いた二本立ては、重いテーマなのにスッと心に入ってくる読みやすさがあって、読後に「これ、子どもの教材にしてもいいんじゃないかな」と思ってしまうほどでした。
精神疾患や違法薬物について、正しい知識を少し持っているだけで、生きづらさが軽くなる人もいるだろうし、トラブルや犯罪の予防にもつながります。
周りにある思い込みや誤解に気づくきっかけにもなって、「どう接したらいいんだろう?」という迷いを減らしてくれるはず。そういう意味でも、この作品は “知ることの大切さ” をやさしく教えてくれる一冊だと感じました。
恋か病か 1 / 三月 薫
(KCデラックス)
恋愛・ギャグ・主従関係
鉄丸は春風家の令嬢・あげはの専属護衛で、彼女を見ると胸が高鳴り息が乱れる “原因不明の症状” に悩んでいます。重い病気だと信じ込む天然な彼と、彼にまっすぐ好意を向ける親バカなお嬢様が、互いの恋心に気づかないまま暴走する両片想いラブコメ第1巻です。
『百年のワルキューレ』の繊細ファンタジーに惚れ込んで買い続けてきたのに、ここにきてまさかのギャグ回……!
「いや、どうした!?」と心の中でツッコミつつ、作家さんの新しい挑戦なのか、しばし様子見しています。
僕はメイクしてみることにした 3
/ 糸井 のぞ
(VOCEコミックス)
中年男性・美容・商品紹介
メンズ美容がくれた小さな勇気を軸に、38歳の前田一朗は部下からの「パワハラ」発言をきっかけに自分の弱さと向き合い始めます。20歳の根岸 潤は推しに近づきたい思いからメンズメイクの世界に踏み出し、新しい自分を楽しみます。ヨガ教室で出会った二人は、互いに気づかぬまま影響を与え合い、目的も動機も違うからこそ広がるメンズ美容の冒険を共有していきます。
新しい自分に出会えるようなワクワクがあって、読むたびに元気をもらえます。紹介されている商品もどれも魅力的で、思わず夢中で検索してしまいました。
ワーキング・ホリデー
ウィンター・ホリデー / 坂木 司
(文春文庫)
日常ミステリー・ホスト・父と息子
初対面の小学生に「お父さん」と呼ばれ、元ヤンで今はホストの沖田 大和の生活が一変します。宅配便「ハチさん便」で働き始め、料理上手な息子・進との父子生活に奮闘しながら、仕事と親子の謎やトラブルに向き合うひと夏を爽やかに描いた短篇集です。
坂木 司さんといえば日常ミステリーの印象が強いのですが、この作品は父と息子の関係を描いた温かなヒューマンストーリーでした。
文章がとても読みやすく、気づけば続きが気になってページをめくってしまいます。
突然現れた息子に向ける父親の溺愛ぶりが微笑ましくて、読んでいて思わず頬がゆるむような面白さがありました。
夫の墓には入りません / 垣谷 美雨
(中公文庫 )
未亡人・義父母・相続
夫の急死で嫁を卒業できると思った夏葉子ですが、舅姑や謎の女が押しかけ、愛人への送金や墓問題、介護の重圧に追われます。そんな日々を変えたのは、意外な人物と交わす姻族関係終了届でした。婚姻の枷に苦しむ人へ希望を届ける逆転物語です。
垣谷 美雨さんの作品は、人の心の “ざらつき” をあえて隠さず描くところに癖がありますが、その分だけ共感できる場面が多く、つい読み進めてしまいます。

今月のおすすめは、
坂木 司さんの『ワーキング・ホリデー』です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!



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