一か月に読んだ本の感想まとめ(2025/01)

読書記録

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この記事は一か月間に読んだ本を簡単な感想と共に紹介しています。あくまで個人の意見なので作者の意図やあなたと違ったとしても気にしないでくださいね。

本選びの参考になれば嬉しいです!

 

[今月の新着記事]

 

:小説

お父さんと伊藤さん / 中澤 日菜子
(講談社文庫)

父と娘・恋人・同居

主人公の(34)、恋人の伊藤さん(54)、お父さん(74)。突然、兄の家を飛び出してきた父親が伊藤さんが暮らす家で同居することになります。

お父さんVS、緩衝材のように頼れる伊藤さんでした。の目線で進むのですが、伊藤さんやお父さんとの関係が丁寧に描かれた作品です。

お父さんの気持ちもわかるし、の気持ちもよくわかるので、どちらかを取ればどちらかが可哀そうになってくるのが切ない…。

 

花琳仙女伝 引きこもり仙女は、それでも家から出たくない
花琳仙女伝 引きこもり仙女は、やっぱり後宮から帰りたい
/ 桜川 ヒロ (SKYHIGH文庫)
※再読

ファンタジー・謎解き・恋愛

仙女の末裔の楚 花琳は、家での引きこもり生活を至上の幸せだと感じています。ところが父親の借金の肩代わりに結婚することに!

それを白紙に戻すため、彼女はある依頼を引き受けることになります。

花琳と一緒に旅をするイケメン兄弟、とくに彼女に想いを寄せる飛耀の台詞にはキュンとくるけど、何回読んでも小っ恥ずかしくなります。

ライトノベルのような中華ファンタジーで読みやすく、こんなふうに興奮できる作品は少ないので重宝します。

 

さいはての彼女 / 原田 マハ
(角川文庫)

短編・旅行・女性

女性起業家の鈴木 涼香は、恋にも仕事にも疲れ果て、沖縄でバカンスのはずが有能な秘書が手配したチケットは北海道の女満別。

そこで、ハーレーダビッドソンのバイクに跨がるナギの背中を感じながら旅をすることになります。

4編からなる短編集なので短いのですが、バイクに実際に乗っているような寒いぐらいの風を感じました。

原田 マハさんらしい作品だけど、主人公がいつもより自己中心的で私は好きになれませんでした。

 

はぶらし / 近藤 史恵
(幻冬舎文庫)

同級静生との同居・浸食・緊張感

独身のシナリオライター鈴音のもとに、10年ぶりに再会した高校時代の同級生の水絵が息子の耕太を連れて現れます。

夫と別れ、職場をリストラされた水絵に同情した鈴音は1週間の約束で自分のマンションに居候させることに。

得体の知れない他人が自分の生活を侵食していく不快感。水絵耕太、あるいは鈴音の誰かが何かをしでかすかもしれない緊張感。最初から最後まで、ゾワゾワした気持ちで読んでいました。

似ているようで似てない、松雪 泰子さんと芦田 愛菜ちゃんのドラマ『Mother』を思い出しました。

 

僕らのごはんは明日で待ってる / 瀬尾 まいこ
(幻冬舎文庫) ※再読

家族・同級生・自分探し

兄を亡くした葉山 亮太は、人が死ぬ小説ばかりを読んでいつもたそがれています。

そんな彼は高校最後の体育祭でミラクルリレーの種目コメブクロジャンプに出場することになり、ペアの委員長の上村さんと話すことで救われていきます。

やや設定が重めなのですが、2人が個性的なのと会話が独創的で、未来は明るいと思ってしまいます。

葉山くんが自分探しのために「欲張りタイ魅惑の4日間」のツアー行くのですが、何回読んでもおばちゃんらと話すシーンが大好きです。

 

:漫画

海が走るエンドロール 7 / たらちね ジョン
(ボニータ・コミックス)

年配の女性・大学・映画

65歳を過ぎ夫を亡くしてから、大学で映画を撮る勉強を始めたうみ子さん。

友達のが映画祭のグランプリに選ばれ、カナダについて行くことになるのですが…。

おばあさんの老後の趣味とは違います。本気で悩み葛藤していく中で、自分が何ができるか模索していきます。

最近、同じところをグルグルしていたので進んだ気がしなかったのですが、脱出の糸口を見つけたので新たな展開を期待します。

 

奥田の細道 1 / 相葉 キョウコ
(ヤングジャンプコミックス)
 

高校生・小説家デビュー・担当編集者

小説家を目指す高校3年生の奥田 百晴。信頼できる担当に出会い、デビューできるかと思いきや天才の出現で投稿を断念。

親と高校卒業までに結果を出さないと小説家の道を諦める約束した百晴は、彼の才能を利用しようとする女性編集者の吾代の罠に嵌ってしまいます。

『バクマン。』っぽいなあ、と思って買ってみたら全然違いました。百晴を上手く操ろうとする女性編集者吾代さんの毒気にやられます。

1巻はただただ辛かったので、何冊か出てから買ったほうが良いのかもしれません。

 

Shrink~精神科医ヨワイ~ 14 / 七海 仁・月子
(ヤングジャンプコミックス)

精神科医・アスリート・対処

精神科医である弱井 幸之助が、ひだまりクリニックを訪れる患者の体験をもとに心の病気に向き合います。

高校生のバレーボールの有望選手の悩み。運動が出来ると他の人よりも丈夫と思ってしまいがちなので気をつけねば!

この本を読んで思うことは、自分が参っているときに誰に助けてもらうかということ。いつだって味方になってくれる存在がいると思えば安心できます。

 

スキップとローファー 11 / 高松 美咲
(アフタヌーンコミックス)

高校生・青春・主人公の成長

故郷である石川県の地域再生をすべく官僚になる決意をする岩倉 美津未は過疎地の中学校をへて東京の進学校に入学。勉強だけでなく友情や恋に悩むキラキラ輝く青春ストーリー。

やっと志摩くんの美津未に対する気持ちに答えが出てすっきりしました。恋愛を中心とした漫画も好きですが、この作品は高校生活すべてを描いていて懐かしくなります。

ところで氏家くん、場の空気を読まないあなたの言動に読者の私まで息がヒュッとなります。もっと、オブラートに包むことを覚えよう、ね。

 

ラジエーションハウス 17 / 横幕 裕・モリタイシ
(ヤングジャンプコミックス)

放射線技師・病院内の組織・恋愛

診療放射線技師でありながら医師の資格を持つ五十嵐 唯織。コミュ障の彼は放射線科医で憧れの幼馴染甘春 杏を支えながらCTやMRIを使って視えない病を見つけ出します。

凄腕の放射線技師の五十嵐くんではなく組織の中の五十嵐くんになってしまい、つまらなくはないけど盛り上がりに欠けているような気がします。そろそろ甘春先生と進展してもいいのでは?

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。また、来月の記事でお会いしましょう!

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